今回のシンポジウムの論点の一つとなるのが、「記者クラブ」というシステムの是非についてです。
皆さんは「記者クラブ」というものを聞いたことがあるでしょうか。
民主党政権は、「記者クラブの開放」を公約の一つに掲げていましたが、まだ、改革は道半ばという所です。
なぜこのシステムの是非が今、メディアの中で問題になっているのでしょうか?
記者クラブは、日本中のあちらこちらにあります。
主に警察、市役所、県庁、そして大学などにあり、「記者クラブ室」のようなものが設置されています、ここ、名古屋大学にも記者クラブがあります。 記者クラブでは、官僚や政治家、関係者の会見が定期的に行われます。
イメージとしては、記者クラブがセッティングした部屋の中で官僚や政治家、関係者が話し、その話を記者が座って聞き、分からない所を質問する、という感じです。
新聞社やテレビは、記者クラブで得た情報を基に、記事や番組の制作にあたります。
そしてこの会見を主催するのが、大手マスコミに所属するメンバーを中心に結成されている「記者クラブ」なのです。
日本新聞協会の見解によれば「記者クラブと」は
「公的機関などを継続的に取材するジャーナリストたちによって構成される取材・報道のための自主的な組織」ということになります。記者クラブとは、権力側へのアクセス(取材)を容易にし、情報を引き出す場なのです。
しかし、なぜこの制度が問題になっているのか。
次回は記者クラブの略史に触れながら、この問題について考えていくことにします。